お子様が耳を痛がる、耳を触って気にしている、ドロドロした鼻水が出ている、高熱が出たが中耳炎を繰り返しているので今回も中耳炎ではないか心配、以前鼓膜切開をしたらすぐ熱が下がった、など耳鼻科を受診するか小児科を受診か迷われることも多いと思います、

まずは最初に小児科を受診することのメリットについてお伝えいたします

1. 全身状態の把握と合併症のチェック

子どもが中耳炎になる原因の多くは風邪です。小児科では耳の症状だけでなく、以下の全身症状をあわせて診断いたします、受診の際の感染対策もしっかり行っているので安心して受診していただけます

  • 風邪症状の管理: 咳、鼻水、喉の痛みなど、中耳炎の引き金となった風邪全体の治療が可能です、耳鏡を使用し鼓膜の観察を行い、中耳炎の程度を判断します
  • 鼻水の吸引処置:赤ちゃんの鼻水が多く苦しそうで眠れない、哺乳が苦しそうで上手く飲めない、家で鼻を吸っているけどすっきりしない、鼻かみが上手くできない、などお困りの際には鼻水の吸引だけでも遠慮なくご来院ください、医療用のチューブできれいに吸引しすっきりしてお家で過ごせます
  • 感染症の判別: 発熱の原因が中耳炎だけでなく、アデノウイルスやインフルエンザ、RSウイルス、溶連菌などの感染症によるものでないかを鑑別できます。
  • 合併症の早期発見: 肺炎や気管支炎など、呼吸器疾患への広がりや脱水の評価などを専門的に行えます。 当院では採血やレントゲンなど必要な診断ツールが備わっています

2. 受診のしやすさと適切な治療

耳鼻科特有の器具や処置、固定を経験し、いつもの小児科受診さえも怖がってしまうお子様も見受けられます、又、念のためにと抗菌薬(抗生剤)が処方されることも少なくありません。 しかし、使いすぎると将来本当に必要な時に薬が効かなくなる「耐性菌」の心配もあります

小児科医は全身の状態を見ながら、お子様に本当に必要な適切な治療を行います まずは通いなれている小児科で鼻水の治療、抗菌薬の適切な使用などから始めるという選択肢があります

・かかりつけ医の安心感: かかりつけの小児科であれば、お子様の持病やアレルギー、予防接種の履歴などを踏まえた判断が受けられます。                       特に咳や鼻水の薬の中にはけいれんの既往や年齢により使えない薬があります (禁忌薬)   他に飲んでいる薬との飲み合わせの判断                         体重に合わせた投与量の計算など専門的な知識や細やかな配慮が必要です          

3. スムーズな専門医への橋渡し                               

鼓膜切開の必要性について                                小児の中耳炎に対する鼓膜切開の考え方は、時代とともに「早期の積極的な切開」から   「重症度に合わせた慎重な判断」へと大きく変化しています

鼓膜切開や専門的な処置が必要と判断された場合は適切なタイミングで耳鼻科専門医へご案内いたします

※耳垢が詰まっている場合: 小児科では耳垢を完全に取り除いて鼓膜を観察するのが難しい場合があります、その際は一度耳鼻科を受診して耳掃除をお願いする場合があります